院長インタビュー

赤羽駅前心療内科での治療を安心して受けていただくため、院長より説明させていただきました。

取材:2015年10月

本記事は『北区ドクターズ』に掲載された内容を、同サイトの許諾を得て転載したものです。

赤羽駅前心療内科院長 長島宇大

弘前大学卒業後、付属病院や関連病院で研鑽を積んだのち、上京して埼玉県内にあるクリニックに勤務。
2004年からは副院長も務め経験を積む。

2005年、赤羽駅前に心療内科・精神科・漢方内科を掲げる「赤羽駅前心療内科」を開業。
2009年8月、駅から徒歩3分の現住所に移転。

心療内科・精神科・漢方内科を掲げる医院として、臨床心理士によるカウンセリングや心理検査にも力を入れる

高校生の頃、いちばんの親友が大病を患いまして、私自身も健康や病気、ひいては医療というものに対して強い関心を持つようになりました。それが、最初のきっかけですね。
元々は内科医志望で弘前大学の医学部に進学したのですが、しかし今度は、私が目の病気に見舞われることになり……。文字がほとんど読めなくなるくらいに視力が落ち、何度か休学も余儀なくされました。
その間、いろいろな先生に診てもらうなかで、心の病気に対する理解が深まったのと、あとはそうした経験を機に私のなかで病気や医療に対する考え方が大きく変わったこともあり、内科ではなく精神科の道に進むことを決めました。

大学卒業後は付属病院や関連病院で研鑽を積んだのち、上京して埼玉県内にあるクリニックに勤務。2004年からは副院長も務め、いろいろと貴重な経験を積ませていただきました。

そして、まさにJR赤羽駅前に心療内科・精神科・漢方内科を掲げる「赤羽駅前心療内科」を開業したのは2005年5月のこと。臨床心理士によるカウンセリングや心理検査の必要性を強く感じて、カウンセリングルームを増やすためと待合室の空間を圧迫感がなくなるように広くするため、2009年8月に駅から徒歩3分ほどのこの場所に移転し現在に至っています。

臨床心理士によるカウンセリングや心理検査、漢方も取り入れ悩みの根本的な解決を図る

進路に悩む学生さんからご高齢の物忘れ、不眠まで幅広く診療

赤羽は交通の便がとても良いこともあって、東京や埼玉にお住まい・お勤めの方はもとより、紹介の患者様ですと神奈川、千葉、群馬、茨城、長野県あたりからお越しになる方などもいらっしゃいます。
患者様の年齢層は、20~40代が中心。学生さんですと、大学に入ってからの人間関係や進路・将来に関する悩み、一方、社会人の方ですとやはり仕事に関する悩みをご相談に来られるケースが多いですね。

また、マスコミ等で頻繁に取り上げられるようになった影響でしょう、認知度の高まりを受けて、成人の方の発達障害に関するご相談も増えています。診察の結果、発達障害と診断されるケースももちろんありますが、そうではなく、心理的緊張や自信喪失が原因で十分に能力を発揮することができないといったケースも多く、そうした患者様につきましては心理検査に基づく心理的アプローチからの治療などをご提案させていただいています。

私は老人ホームの嘱託医も務めているのですが、ご高齢の方になりますと、物忘れや不眠、気分障害、うつ的症状に悩まれている方が多く、精神科・心療内科の分野におきましても、高齢者医療や地域医療の必要性・重要性を日々痛感しています。

ご高齢の方のお悩みも多い

臨床心理士と協力、漢方による治療も取り入れ、悩みの根本的な解決を図る

当院では「薬による治療」よりも「対話による治療」のほうにより重きを置いています。
最近では副作用の少ない薬も開発されていますし、薬の効果自体を否定するつもりはまったくありません。実際に当院でも、症状を緩和させるために、あるいは再発を防ぐために薬を併用させていただくケースは多々あります。

しかしその一方で、たとえ薬で一時的に良くなったとしても、何か別のことをきっかけにして同じような症状を繰り返してしまう可能性があるのも事実。
とりわけ、その患者様の行動や考え方に悩みの原因がある場合には、薬でできることにはどうしても限界がありますので、そこは対話によって患者様ご自身に気がついていただく、そして根本的な解決を図っていくということが大事になってきます。

また、当院には臨床心理士が在籍しているため、医師による診察・治療と併せて、臨床心理士による心理検査やカウンセリングを受けていただくこともできます。同じく、臨床心理士による「復職サポートカウンセリング」などのプログラムなどもご用意していますので、復職することに対して不安を抱えておられる方はもとより、企業の担当者の方などもご要望がありましたら、遠慮なくご相談いただければと思います。

また、漢方による治療も取り入れています。特に女性の場合、月経に伴う症状に効果が期待できます。

対話によって患者様ご自身に気がついていただく、そして根本的な解決を図っていく

落ち着いた雰囲気の中、患者様に誠実さと愛情を持って接する

当院は四葉のクローバーをシンボルマークにしているのですが、その4枚の葉には、医師として私が大切にしている事柄、すなわち「誠実」「愛情」「希望」「幸運」という4つのメッセージを託しています。

医師として何といっても大事なのは誠実であること。これは、私が診療に携わるうえでの揺るぎないモットーでもあります。また、誠実であるとともに、患者様に対して常に愛情を持って接することも決して忘れてはなりません。
残りの希望と幸運は患者様に対するメッセージなのですが、たとえ今はつらくても希望を持って治療に臨んでいただきたい、そして治療を終えた患者様の未来にはぜひとも幸運があるように、そのような願いを込めています。

また冒頭で、現在の場所に移転したというお話をしましたが、クリニックを新たにするに際しては内装等にもこだわりました。
具体的には、白と茶色を基調にすることで落ち着いた雰囲気の院内にし、加えて待合室の椅子をソファにすることでリラックスしてお待ちいただけるようにしました。
お一人おひとりを丁寧に診察させていただいているため、患者様をお待たせしてしまうことも少なくありません。であればこそ、少しでもストレスなくお過ごしいただけるように、院内の雰囲気・環境には意識してこだわりました。

これから受診される患者様へ

心に不安や悩みを抱えていると、どうしても自分と他人とを比べてしまいがち。
特に最近は、SNS上にハッピーなニュースや楽しそうな報告があふれていることもあり、それを見て余計に落ち込んでしまう患者様も少なくないようです。

しかし人それぞれ、生活や考え方、そして生き方は異なって当然。当院は、患者様お一人おひとりに合ったスタイルを一緒になって考え探っていく場所でもあります。周りの人になかなか相談できずに困っておられる方にこそ、ぜひ一度ご来院いただきたく思っています。

また、当院には女性の患者様もたいへん多く、月経前症候群、月経前不快気分障害、妊娠・産後・更年期うつ病といった女性特有の症状や、育児とそれに伴う人付き合いなどに関する悩みについても診させていただいています。とりわけ女性の場合にはひとりで抱え込んでしまわれる方が多いので、どうかお気軽にご相談いただければ幸いです。

長島宇大MEMO

出身地:埼玉県
趣味:映画鑑賞
好きな本:心や宇宙に関する本
好きな映画:『いまを生きる』『セント・オブ・ウーマン』
好きな言葉:誠実・希望・愛情・幸運
好きな音楽:オールジャンル
好きな場所:軽井沢

上記記事は2015.10に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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